コラム・超高齢会員の新年の想い
コラム・ 超高齢会員の新年の想い 2025.1.7
2025年。工業会関係者の皆さんは新年をどの様に迎えましたか。古い話で恐縮ですが俳人小林一茶は「めでたさも中くらいなりおらが春」と、めでたさは大きくなくていい。小さいのもいけねぇ。行ったり来たりしてよ、最後は中くらい。中の中に落ち着くんだ。ほどほどの豊かさと、安らぎ。それが、中庸。それが、おらが春だ。と正月に詠みました。儒教の概念、中庸(ちゅうよう)が良い言葉に感じる歳に私もなりました。
<新年の想い:2題>
▼今年は「2025年問題」の年。日本人の5人に一人が75歳以上の後期高齢者。国も対策を打ち出していますが個人が出来る身近な対応策としては「個人の健康寿命の延伸」と「働きながら介護をするビジネスケアラ―への理解と増員支援」でしょうかね。まあ自分も極力、周囲に迷惑をかけない生き方を捜しましょう。
▼ 21世紀は情報社会でありデジタル技術の進化が仕事の効率を上げ、生活を便利にしてきました。一方でサービスツールとしてのSNSが直接・間接的に色々な社会問題を引き起こしています。昨年の世界的選挙イヤ―での大きな影響力、闇バイト、フェイクニュース、プライバシー侵害。そして高齢者が直面している年齢による利用格差「デジタルデバイド」問題。一般論として高齢者はメールと検索の使用頻度が高く、新たな交流のネット作りは不急でもSNSプラットホームの選択や、ややこしいデジタル機器の操作には悩まされます。今年は個人的に、最低限のITリテラシーを高め、今後新たな価値を創造・破壊しかねない生成AIについもて学び、日常生活で中くらいの満足を得る事に努めましょうか。
工業会も70歳代以上は全会員(会報受領者)の4人に一人。後期高齢者の皆さん如何しますか?
(S31年卒:超高齢会員)