コラム・ 終活

 独身時代以来の一人住まいになって10年余、気ままな生活を送っていましたが、コロナが猛威を振るって外出制限が出たころに帯状疱疹に罹患しました。症状は大したことはありませんでしたが顔面、頭部に症状が出て近くの総合病院に入院となりました。治療は抗生物質の点滴が四六時中続き一週間の加療を受けました。コロナ禍で家族の面会不可、することも無く退屈な7日間でしたがその時に今後のことなどを色々考えました。

 この先、最悪の事態になり家族に迷惑かけるわけにもいかずどうするか。高齢者施設、サ高住、特養などいろんな施設があることは承知していましたが真剣に考えたことありませんでした。コロナが落ち着いていろいろ調べ、施設も見学して高齢者向け賃貸住宅を見つけました。50㎡ほどの1ルームで一人で住むには充分です。早朝から入れる大浴場、予約不要のレストラン、ラウンジ、プールその他各種の設備があり、中でも24時間365日看護士常駐が決め手になり今のマンションに転居しました。動かないクルーズ船に乗っているようです。不動産はすべて処分し終の棲家を確保することができました。

(後期高齢者)