コラム・ デジタルディバイド
つい先日のこと、渋谷で6月に開催予定の音楽イベント「渋谷ズンチャカ」の出演バンド向け説明会に出席してきました。イベント関連には全体ミーティングがつきものですが、今回は現代の若者らしいイベント計画の進め方にとても感動したのです。壇上で説明をしてくれたのは、私の娘と同年代の大学生や20代の若者たち、皆さん清々しいほどのデジタルネイティブっぷりなのです。
片手にマイク、もう一方の手には話す内容をメモしてあるスマホを持ちながらのスタイル。そして、時々スマホを置くと、パソコンを操作してプロジェクター映像を切り替え、次々と説明担当者が入れ替わりスムーズに進んでいきます。
出席者用の資料は一応プリントしたものが配布されましたが、スクリーンに映している内容は別の担当者が資料を編集を進めて、ミーティング中にリアルタイムで更新されていきます。また配布に間に合わなかった追加の資料はところどころQRコードが画面に映し出され、ココから見てね〜という事が数回。
「質疑応答はこの場でやりませんのでGoogleフォームで送ってください」とQRコードを表示、最後はミーティング内容を理解したという、承諾書をGoogleフォームで送信して会は終了しました。結局、説明を聞く参加者側の年代は10代から高齢者まで様々でしたが、スマホ利用無しでは成り立たないミーティングでした。100人以上が初めて会する場であるのに、このような形式のミーティングが混乱なく開催されたことに感動すら覚えたのです。イベント開催を若者たちだけでなく、一般の人もデジタルデバイスを上手に使いこなして一つのプロジェクトが進む時代が来ていると実感した一日でした。
一方で、様々な年代で構成される組織や職場ではそんなにうまく行かない現実があります。私は昨年までマンションの管理組合で理事長をやっていたのですが、『デジタルディバイド』という情報通信技術の格差は身近で深刻だと大いに考えさせられました。
スマホは持っているけど利用は電話とLINEだけ、メール環境はない、エクセルは使わない、パソコンやネット環境は子どもが外に出てしまったのでもう家に無い、など高齢者家庭にはそんな事が一つ、二つ該当することは珍しくないのです。 ただ、この問題も年月とともに過去のものになっていくのだと思います。
最後に、芝浦工業会ではバンド活動を再開したい方を引き続き募集しております。3月の過去記事を御覧ください。そして、お時間がありましたら、6月8日(日曜)は『渋谷ズンチャカ』にお出かけください。この音楽イベントはすべて無料です。 ちなみに私はAPOLLOというカントリー系バンドで出演します。
(昭和最後の卒業生 泉水)